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ネゴシエーション(ダイヤモンドの値段交渉)

 ネゴシエーション(ダイヤモンドの値段交渉)

少し前の刑事者のテレビドラマで誘拐犯人などと交渉する「ネゴシエター」という面白い番組がありましたが、

1978年頃に始めてユダヤ人との商売の交渉(ネゴ)は当初は新鮮な驚きでした。

最初はユダヤ人の知り合いの事務所を間借りしていましたので、

そのパートナーの名義で仕入れして、それにコミッションを支払っていましたが、

ユダヤ人同士のダイヤモンド売買のやり取りを間近に見て、一緒に交渉技術を学ぶことが出来ましたので、

数パーセントのコミッションは安かったように思いました。

NYに来る前の国内のダイヤモンドの売買では同業者に遅れを取るものではないといういささかの自負心を持っていましたが、

彼らの交渉の現場を見るとそれは幼稚園の交渉ごとに思えたほどに、それは未熟なものだったようです。

彼らの交渉にはダイヤモンドの原石の性質からカットの良し悪し、シンメトリー(左右対称)の状態や、

キューレットの大きさや、勿論蛍光製の強さ、クラウン角度、パビリオン角度などの

ダイヤモンド商品そのものを交渉材料に買い手は欠点を見出し、

売り手はダイヤの長所を見出してお互いに激論し、マーケットプライスについて、自分はこれだけ高く売ったと、

売り手は買い手が沢山居ることを主張し、買い手はこういう同質のダイヤを幾らで買った安く買ったことを強調し、

ひとつのダイヤを巡って延々と議論を続けます。

日本の商人のような「安い、高い、マケとけ」の会話はなく理詰めの交渉に当初は舌を巻いたものでしたが、

やがてそのやり方に慣れて、如何にして交渉に言い負けないかを研究するようになります。

交渉技術は心理学でもあり、その奥の深さに同じ相手に対しても常にスクラッチで対峙するのも楽しみなものです。

この交渉時に価格について「幾らで買った」、「幾らで売った」の具体的な数字は全て正直な話であることは言うまでもありません。

日本の商習慣には時にハッタリや誇張、ホラがあったりしますが、

ユダヤ社会にはこうした嘘、ハッタリは軽蔑されますので殆ど正直なところです。

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オールドタイプの年配のブローカーの中には、ダイヤモンドを売るのにこうしたネゴシエーションを楽しむ人達もいて

一通りのそのダイヤモンドの長所と如何にお買い得かを得々と並べる・・暇な時には相手をしてやって、

何故オフアーが低いかの理由も語ってやると、納得して喜んでサンキューと言って帰る。

ユダヤ人は総じてネゴ好きな人種かもしれない。

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